6月16日(土)第2回 トレーナー向け勉強会「股関節のムーブメント」を開催しました
スタジオインナーワークスでは、2017年4月から、ピラティス・ヨガなどのトレーナー向けの勉強会を開催しています。
今回から勉強会は年度が変わって初開催。今回から特別レッスンとトレーナー向け勉強会の二本立てとなっています。
特別レッスン・勉強会開催の目的
トレーナー・インストラクターとして仕事をしているが、動く以前に身体がどういう状態にあるべきか、身体の根本の動きとはどういうものか、などを筋肉だけではなく筋膜中心の視点でお伝えしていくものです。
ピラティス・ヨガ・ジャイロトニックなどの通常の養成コースでは、呼吸や動き、骨格筋についての解剖学は学びますが、筋膜に特化した特別なワークショップを除いては、神経・筋膜系のシステムの詳細な話はそれほどされていないのが現状です。
ピラティスの資格を取得した後、筋膜と動きにについてさらに学んでいった中PLC(Pilates Leadership Concept)のコースで恩師Marie-Joseから受けた新たな動きや感覚は、エクササイズをする前の動ける身体に変えるという意味でとても斬新なアプローチでした。
またそのアプローチをすることで、からだはより健やかに動きやすい状態に変えてくれ、無理やり筋肉を使った動きをすることなく、筋膜を整えることによって何歳になっても楽に動ける身体を作るということができます。
それまで日々目の前のクライアントさんに対しセッションをしていたものの、時折訪れる「これってどうしたらいい?」という出来事にはっきりとした答えは出せずにいましたが、PLCのメソッドにめぐりあい、その解決の糸口が見えてきました。私がこれまで12年間ピラティスに携り、恩師Mari-Joseから6年間学んできた最新の知識や動向、また新たに身体に落とし込んだ感覚をトレーナー仲間にシェアしたいという想いで、同じ志のスタッフと共に開催しています。
ここで学んだ知識・経験をもとにレッスンやセッションを提供する際に、よりお客様の身体を変えていくお手伝いができればと思っています。
筋膜と解剖・股関節:Kiyomi
4月から内容をリニューアルして開催した、トレーナー勉強会。前回から続けて参加される方も多く、みなさんの自己紹介から。
ピラティス・ヨガだけでなく、今回もピラティス・ダンス・ヨガの指導者の方にお越しいただきました。
すでに指導をされている方が多いですが、最新の情報を聞きたい、筋膜がどういうものかを詳しく知りたい、という熱意にあふれています。
コアって?筋膜のアナトミー
まず始めは、コアの定義から。なぜコアが必要か?そのきっかけなど、ある程度指導をしている方にもその明確な定義をお伝えしました。
そこから筋膜の構成や性質についてのお話。小道具で動きをイメージしてみます。
筋膜が全身にどのように繋がっているのか?また筋膜がコアとどのように関連するのか?
身体へどのような影響があるのか?を解説しました。
動画では筋膜のミクロな部分がどのように動いているかを確認して、身体の見えない部分で起きている動きのイメージを高めます。
特別レッスンに出られた方には体感した感覚と、その理論をつなげていただくように解説を。
勉強会の参加のみの方にも分かるように、動画を使って身体の中で起こっている動きを視覚でもイメージし確認していただきました。
また筋膜の特性である弾性のあるしなやかな動き、そのつながりが臓器や全身に及ぼす影響まで。
こちらも動画を使って、質感をお伝えしながら解説を。筋膜の中にある内受容器の働きにはみなさん驚きの様子でした。情報量が多い筋膜とコアのつながりについて、前回よりもみなさんは理解が深くなった様子でした。
股関節のアナトミー・ボーンリズム
ここからは股関節とボーンリズムについて。
骨盤はどんな動きにも欠かせない部分。模型や小道具を使って動きの方向を確認します。
ボーンリズム(骨の動き)は初めての方には少し難しい概念かもしれませんが、この考えを動きに応用することで筋膜システムと動きが繋がります。
このボーンリズムをムーブメントに繋げていきます。
ここまでが前半戦。少し休憩して後半に向けて頭を切り替えます。
股関節のムーブメント:Tomoko
後半は、Tomokoトレーナーから股関節のムーブメントについて。
今回からハンズオンで相手の身体をガイドしていきます。
股関節のハンズオン
まずはTomokoトレーナーのデモから。
ボディ役の動きを確認して、ハンズオンでさらに意識が向きやすくなるようにアシストします。
みなさんもペアワークでハンズオンをします。
筋膜のテンションを感じながら、ボディの方にしてほしい動きを導きます。
股関節強化のムーブメント
こちらは特別レッスンでも行った、ハムストリングのワーク。
小さな動きですが、どこから動いていくかをデモを見て確認。
常に2方向に伸びるオポジショナルレングステンションを意識して動いてもらうようにアシストします。
またペアワークで、ムーブメントを確認しながら行います。
少しの動きでもハムストリングが使われているのが感じられます。
そしてうまくいくとヒップアップまで。頑張った甲斐がありました。
終わりに
今回の勉強会は前回から続けてたくさんの方が参加されました。
まだハンズオンでどこに座り、どう触るかは手探りの方が多いようですが、これは回数を重ねる事で経験がカバーしてくれます。
身体の中の筋膜をどのように動かすかを、ハンズオンしながら感じる事で見えない皮下の組織や筋膜が感じられるようになります。
そこでの新しい感覚が身体の意識や動きを変えてくれます。
毎回、指導に役立つ知識や何かのヒントがこの時間の中で得ていただければ、スタッフ一同嬉しく思います。
また次回までご自身で・指導の中活用していただけると次回の足関節の勉強会にも活かしていただけます。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
トレーナー向け勉強会は今年度から新クールと なり特別レッスン・勉強会の二部構成となります。
次回のトレーナー勉強会は、2018年8月25日(土) に筋膜と解剖「足関節のムーブメント」を行います。
詳細が決まり次第、ブログやFacebookでお知らせします。今回都合が合わなかった方も、次回のアナウンスまで少しお待ちくださいね。
第2回 特別レッスン 「股関節のワーク」 開催レポート はこちらをご覧ください
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