7/1(土)マシンピラティス体験&スタジオオープン1周年イベントを開催しました
大阪北浜スタジオインナーワークスでは、マシンピラティス体験とスタジオオープン1周年イベントを開催しました。
数日前からの雨の予報もはねかえして、梅雨の合間のお天気の中、多くお客様がスタジオを訪れてくださいました。
第1部 マシンピラティス体験会
ピラティスが初めての方、グループレッスンは受けたことがあるけどマシンは初めての方、ピラティスインストラクターの方まで、当日はたくさんの方にピラティスマシンをご体験いただけました。
始める前は「どんなことをするんですか?」「きついんですか?」「私、姿勢が悪いので、、」と少し心配そうにされるお声もありました。
初めてピラティスのマシンを受けらえる時は、みなさん同じような気持ちになるようです。
Atumiトレーナーが担当したお客様は「整体に通っているが、右腕が上がらない」ということでした。骨盤をニュートラルな状態にし、背骨を整え、肩甲骨や肋骨の動きを出すことで、セッションを始めてすぐに腕が上がり、感動が!
とても嬉しいご感想をいただきました。マシンピラティスは初めてでしたが、グループレッスンではなかなか気づくことのできない、細かな肩甲骨周辺の動きとそれがコアから繋がること。新たな気づきを受けてくださいました。
Atumiトレーナーは事故や怪我で身体を痛めた方を沢山見られています。
お客様の気持ちによりそいながらのセッションで、終始笑顔でとても和やかな雰囲気でした
Tomokoトレーナーは、リフォーマーというピラティスマシンを使用してセッション。
お客様は接触事故で膝を骨折してしまい、リハビリにも通われていましたがなかなか良くならない、ということでした。
力で膝を動かすのではないということを頭では分かってても、普段の身体の癖でついやってしまうこと。膝は足と股関節の影響を受け、それらと共に動いています。
Tomokoトレーナーのもと、真剣にワークに取り組むクライアントさん。正しく身体を動かせば、膝の痛みがなく眠っていた筋肉が使われた感覚。長年の悩みに光が見え、質問もたくさんしてくださいました。
一緒にご参加いただいた可愛らしい奥様も、ご主人の変化にニコニコ笑顔で一緒に喜んでくださいました。
使用しているプロップは FootPrints 。これは本当に優れもの。足形をしていて不安定に回転するのです。ただ足裏をのせるだけでは、この台はくるくると癖のある方向へ動いてしまいます。
お客様はマシンピラティス経験者でバレエをされています。
土踏まずのアーチがしっかりと引き上がるようにすると、お腹と自然に繋がります。股関節に大腿骨頭が上手くはまることも大切!
身体がすべて繋がっていることがこの足裏から分かってしまい、誤摩化すことができません。そのため、集中して足裏から全身へ意識をはりめぐらせます。
Kiyomiトレーナーの的確なハンズオンと声かけに、姿勢もみるみる変化していきました。
いろいろなマシンを使って3人同時進行で進んだピラティス体験。短い時間でしたが、いろんな効果を感じていただき、あっという間の30分のプライベートセッションでした。
第2部 スタジオオープン1周年イベント
午後からは、スタジオオープン1周年イベント、ドクターとトレーナーによるおはなしとレッスン体験です。
ドクターとピラティストレーナーのからだに関するおはなしとレッスン体験
Part1:ドクターからのおはなし
「膝・股間節の疾患と歩行について」 飯田温美 麻酔・ペインクリニック科ドクター
参加者の皆さんから、股関節や膝関節の腰、の痛み。靴の悩みなどの質問を受け、それぞれに答えるという形で始まりました。
・不具合がある時には、まずは医療機関で医学的に診断を受け、その上で運動可能ならば、痛みのないところで動くこと。
・股関節や膝関節に無理な動き方をしていると、だんだん変形性関節症になってしまう。しかも、一度骨に変性が起こると、運動で元に戻すことはできない。
・腰椎の変性は20代から始まっている。若い世代への教育が必要であるが、追いついていないのが現状。
・膝の安定のためには、腿前と同時にも
も裏の筋をバランス良く鍛えるのが大切なこと。
・膝が内に入る人や、足裏が使えていない人が多いが、正しい骨の位置で動くことが大切だということ。
・インソールは足にとってのサポーター。足を鍛えることにはならないが、日常にインソールを利用して、崩れないようにするのは有効。ただしそれではなく、自分で正しい位置で動かすトレーニングは不可欠。
・筋を短縮だけでなく、伸張しながらコントロールするピラティスのマシンは、とても効果的なトレーニングであること。
・痛みがあるとき、原因は遠いところにあるかもしれない。寝たままで荷重をかけず、使いたいところにピンポイントでアプローチ、全身バランスを整えるのがピラティスプライベートセッションは素晴らしい。
などなど、病院での臨床経験、飯田先生の体験談を交えながらたくさんお話していただきました。
石田好美さん考案、手作りマクロビオティックフード&スィーツ
飯田先生の貴重なお話を聞いたあとはティーブレイク。
みなさんスタジオに入ってきた時から、目に入って気になっていたたくさんのお菓子たち。
Yamuna仲間の石田好美さんの手作りマクロビオティックフードとスイーツ。
好美さんはYamunaの指導をする傍ら、趣味のパンやお菓子作りをされています。その腕はプロ級。
マクロビオティックの学校にも通いながら、販売するための資格も取得。
今回の1周年イベントの為に、依頼をお願いしてから1ヶ月間、試作を繰り返し、添加物のまったく入らない、身体に優しいスイーツとフードを作っていただきました。その内容は、もりだくさんでこんなにいっぱい。
・ストロベリーシフォンケーキ(オイルフリー)
・モリンガ入り米粉のシフォンケーキ(グルテンフリー&オイル85%オフ )
・黒イチヂクとナッツのタルト(グルテンフリー&シュガーフリー)
・豆腐のガトーショコラ(グルテン&シュガー&オイルフリー)
・ビスコッティ 2種類(プレーン・ココナツ)
・レーズン酵母カンパーニュバゲットの黒ごまラスク
・パイナップル酵母のマクロビかりんとう
・野菜入りプチマフィンサレ(ゴーダチーズ入り)
身体を健康にするためには、身体に取り入れるものが最も大事。
それをモットーに自分でオリジナルのレシピを考え、添加物のまったく入っていないスイーツを作っていただきました。
もちろん酵母から自家製、ラスクのパンから焼いて作っていただいたこだわりのスイーツ。
「どうぞお召し上がりくださーい」と言った後、あまりのおいしそうなスイーツを前にみんなで写真撮影大会が!
みなさん、「おいしすぎる」「砂糖を使ってないと思えない!」「罪悪感なくスイーツを食べられます」「レシピを教えて欲しい!」と大絶賛いただきました。
市販のお菓子にはサクサクとした食感を出すためのショートニングや、ふんわりとした食感を出すための膨張剤、酸化防止剤などさまざまな添加物が入っています。それらの添加物を長年にわたって摂取することで、身体に弊害を出したり病気を引き起こすとも言われています。
添加物は全く使わず、さらにオイルや砂糖も極限まで減らして、オーガニックのソイミルク、素材の甘さや少量の黒砂糖・デーツを使ったスイーツたちは、来ていただいたみなさんの心に残るとても素敵なギフトになりました。
石田好美さん、心のこもった手作りスイーツをありがとうございました。
Part2:スタジオトレーナーからのおはなしとプチレッスン
「筋膜ってなに?」 Tomoko
アメリカアリゾナでの解剖実習に2度参加した経験談を交えながら、今 最高にホットな筋膜についてのおはなし。
筋膜という言葉を聞いたことがあっても、詳しい内容はあまり知られていません。
ピラティスをしていても筋膜と関連付けて動いていないと動きの質に変化が起きません。
よく耳にする筋膜について、どのようなものか性質や身体への関わりについてお伝えしました。
・筋膜は筋線維も包み筋肉も包み、骨も臓器だけでなく、神経・血管・リンパ管なども包んでいる膜であること。
・筋膜の中に神経がたくさん含まれていて、筋膜の神経細胞からの指令は脳からの指令とは別ルートで、伝達速度はとてつもなく速いこと。
・筋膜は少ない負荷でも、全身に影響を与え身体を変えていくことが可能であるということ
・筋膜には水分が含まれており、動いていないと筋膜が固くなりサイズの小さなパンツをはいたように動きにくくなり脱水症状が起こるということ。
・そのため骨を適切に動かしていないと、筋肉の動きも制限してしまうこと。
筋膜は感情を記憶するなど、Tomokoトレーナーの筋膜のおはなしは驚きの連続でした。
「ピラティスと歩行」 Kiyomi
続いてKiyomiトレーナーからのおはなしはピラティスと歩行について。
動作の基本がギュッとつまっている歩行の動き。
アスリートやダンサーなど、動きのプロたちの歩き方は美しい一方で、現代人の歩き方はというといまひとつ。ここでは、
・一般の方の多くは歩く量・質ともに不足しているということ。
・厚生労働省による健康づくりのための身体活動指針2013では、「今より10分多く身体を動かす」をベースにした「プラステン(+10)」についてのおはなしがありました。
それから歩行をピラティスの解剖学的に解釈したおはなし。
・呼吸・仙骨・足首の三つの関連性、筋膜ラインをつなげ、ハリを保って動くこと。
・胎児の発生学で、ヒトは四足歩行から二足歩行へ進化していく過程で、手足とコアの関係が作られること。
またノルディックウォークではポールを持つことで、四足歩行になり全身バランスを整えるために役立つこと。
写真は全日本ノルディック・ウォーク連盟イベントの記念品「歩かなければ、歩けなくなる」という文字入りタオル。みなさんこの文字を興味深く見ており、歩く事「歩行」についていろいろ得られた様子でした。
「歩行を変えるピラティスレッスン体験」Suu
大腰筋の絵を見て、みなさん身体の中のイメージがぐんぐんわいてきた様子。
いすに座って大腰筋をストレッチ!「ここが固くなると、腰痛になりますよ〜」
今度はしっかり呼吸をして、お腹を意識します。
うすくて平らなお腹にしてインナーマッスルを安定させて、先ほどの大腰筋イメージをして脚を上げます。
集中すると、動きはゆっくり繊細に。すると股関節から脚がふわっと軽く上がりました。
次は骨盤と太ももの骨(大腿骨)を意識して、骨の動き方をイメージして動いてみます。
股関節の骨の動きをイメージすると、なんだか軽く動ける感じ。
さらに大腿骨の骨頭が水面に浮かんだブイのイメージをして弾む動きをすると、骨盤がふわふわ浮いているような、不思議な感覚。
Suuトレーナーのリードでみなさん動きに集中し、身体の不思議を楽しんでいただきました。
午後からのおはなしとレッスンの時間はもりだくさんであっという間に終了。
多くのみなさんに、歩行とピラティスについて学んでいただきました。
スタジオいっぱいの熱気につつまれた熱い時間、ご参加ありがとうございました。
また来年もこんな企画でみなさんに身体について発信していきます。
スタッフともども2年目のスタジオインナーワークスをよろしくお願いいたします。
お客様にいただいたソープフラワー。本物のお花みたいです。
スタジオに飾らせていただきますね。ありがとうございます。
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