3月24日(土)トレーナー向け勉強会 第6回 筋膜と解剖「総集編」を開催しました
スタジオインナーワークスでは、ピラティス・ヨガなどのトレーナー向けの勉強会を開催しています。今回は年度の最後となる6回目でした。
勉強会開催の目的
トレーナー・インストラクターとして仕事をしているが、動く以前に身体がどういう状態にあるべきか、身体の根本の動きとはどういうものか、などを筋肉だけではなく筋膜中心の視点でお伝えしていくものです。
ピラティス・ヨガ・ジャイロトニックなどの通常の養成コースでは、呼吸や動き、骨格筋についての解剖学は学びますが、神経・筋膜系のシステムの詳細な話はそれほどされません。
資格を取得した後、筋膜と動きにについてさらに学んでいった中で私たちが恩師Marie-Joseから受けた新たな発見や感覚は、エクササイズをする前の動ける身体に変えるという意味でとても斬新なアプローチでした。
またそのアプローチをすることで、からだはより健やかに動きやすい状態に変えてくれ、無理やり筋肉を使った動きをすることなく、筋膜を整えることによって何歳になっても楽に動ける身体を作るということができます。
でレッスンをこなして一生懸命仕事をしていたものの、レッスンで時折訪れどうしたらいい?という出来事にはっきりとした答えまだまだ筋膜については奥が深すぎて、説明もまだまだおぼつきませんが、今まで11年間ピラティスに触れ、また新たに身体や頭に落とし込んだ知識や感覚をトレーナー仲間にシェアしたいという想いで開催しています。
ここで学んで経験でレッスンやセッションを提供する際に、よりお客様の身体を変えていくお手伝いができればと思っています。
筋膜のアナトミー、呼吸と背骨・股関節のムーブメント:Tomoko
勉強会は、まずTomokoトレーナーの筋膜の話から。
筋膜のアナトミー、コアって?
まずは基本の筋膜の構成や性質についての話から始まります。
筋膜の特性である弾性のある動き、筋膜と骨との関わりから、臓器や全身に及ぼす影響まで。
神経システムと筋膜システムとの違いやどのように動くべきかをお伝えしました。
画像で実際に筋膜の動いている時の状態を確認して、身体の中の見えないものの動きのイメージを深めます。
その後はコアを構成する筋肉群についてもう一度復習しました。
呼吸と背骨のムーブメント
まずは呼吸の背骨の動きを確認して、実際に動きを感じてみます。
股関節のムーブメント
骨盤の構成とボーンリズムの確認。仙骨・寛骨・坐骨・股関節の動きの方向を意識します。
股関節のムーブメント。実際に動いてみて、骨がどう動くか感じてみます。
足関節・膝関節・肩関節の解剖とムーブメント:Kiyomi
後半は、Kiyomiトレーナーから足関節・膝関節、肩関節についてのおさらいです。
まずはいちばん骨の数が多くて大変な足関節から。
足関節のムーブメント
足の骨格モデルで骨の名前の確認から。重要なポイントとなる骨を押さえておきます。
その後は足関節の正しいアライメントの解説。距骨が位置が重要です。
膝関節のムーブメント
骨格モデルと紙コップを使って膝蓋骨の構成についてについて解説。
膝関節のボーンリズムを動いて確認します
膝のアライメントを整えて行うムーブメント。
膝の動きが安定して、可動域が広がりました。
肩関節のムーブメント
まずは肩関節の動きの確認から。骨格模型で動きを確認。部分模型も使って鎖骨と肩甲骨の位置関係も再確認します。
壁を使ったムーブメント。セラバンドで筋膜のテンションを意識して動いてみます。
。
ワーク後、ボディの方の肩関節の可動域がかなり良くなり、感激されてました。
終わりに
今回の勉強会は総集編ということで、今まで学んだ動きの全体のつながりを再確認をしました。足が整い、股関節と骨盤の正しい位置があると、膝もスムーズに動けます。また骨盤と胸郭のよい状態が肩関節の稼働域をさらに上げてくれます。全ての関節がうまく連動して動けた時に、身体全体の筋膜がいいテンションを保って無理なく動けるとケガを予防する動きにつながります。
初めての方、お休みした回があった方には理論と実技で盛りだくさんだったと思いますが、何度も繰り返し動きを身体で確認していくことで身についていきます。
この内容を継続して、ご自身の身体やレッスンで活用していただきたいと思います。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
トレーナー向け勉強会は今年は4月から新クールとなり特別レッスン・勉強会の二部構成となります。次回のトレーナー勉強会は、2018年4月21日(土) に筋膜と解剖「呼吸と背骨」を行います。来年度から特別レッスンで、身体の変化を感じていただき、勉強会では身体の見かた・修正方法などレッスンで必要な事項を学んでいただく時間に分けて開催します。
「第6回トレーナー向け勉強会 総集編 参加者の声」はこちらをご覧ください
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