11月25日(土)トレーナー向け勉強会 第4回 筋膜と解剖「膝関節のムーブメント」を開催しました
スタジオインナーワークスでは、ピラティス・ヨガなどのトレーナー向けの勉強会を開催しています。今回で第4回目になりました。
勉強会開催の目的
トレーナー・インストラクターとして仕事をしているが、動く以前に身体がどういう状態にあるべきか、身体の根本の動きとはどういうものか、などを筋肉だけではなく筋膜中心の視点でお伝えしていくものです。
ピラティス・ヨガ・ジャイロトニックなどの通常の養成コースでは、呼吸や動き、骨格筋についての解剖学は学びますが、神経・筋膜系のシステムの詳細な話はそれほどされません。
資格を取得した後、筋膜と動きにについてさらに学んでいった中で私たちが恩師Marie-Joseから受けた新たな発見や感覚は、エクササイズをする前の動ける身体に変えるという意味でとても斬新なアプローチでした。
またそのアプローチをすることで、からだはより健やかに動きやすい状態に変えてくれ、無理やり筋肉を使った動きをすることなく、筋膜を整えることによって何歳になっても楽に動ける身体を作るということができます。
でレッスンをこなして一生懸命仕事をしていたものの、レッスンで時折訪れどうしたらいい?という出来事にはっきりとした答えまだまだ筋膜については奥が深すぎて、説明もまだまだおぼつきませんが、今まで11年間ピラティスに触れ、また新たに身体や頭に落とし込んだ知識や感覚をトレーナー仲間にシェアしたいという想いで開催しています。
ここで学んで経験でレッスンやセッションを提供する際に、よりお客様の身体を変えていくお手伝いができればと思っています。
呼吸と背骨・股関節・足関節のワークの復習:Kiyomi
筋膜と解剖、背骨・股関節・足関節のボーンリズムの復習
勉強会は、前回同様、Kiyomiトレーナーから筋膜の概要と特性のおはなし。すでに何度も参加されている方もみえますが、今回初めての方にも分かるように筋膜の解剖と性質をお伝えしました。筋膜システムが、身体の中でどのように働いているか、どう動くとその性質に良い影響を与えるかを、を使ってお伝えしました。
その後は前回・前々回の呼吸と背骨、股関節のボーンリズムについて解説をしました。
背骨・股関節のムーブメントの復習
前回までの筋膜の動きを引き出すムーブメントの復習。
骨格モデルを使って筋膜と骨との関係を解説。
今回から、以前に参加初された方による復習を兼ねた説明を行っていただきました。
まずは前回の背骨の呼吸の復習から。呼吸の際に動く部分をまずは頭で思い出した後、そこからワークを行います。背骨と筋膜の変化を感じてからワークを行います。
さらに次は股関節のムーブメントを。背骨・坐骨・股関節はどう動くか?
ひとつひとつの動きを確認しながら、前々回の復習を。
そこから実際に動いて股関節の動きを身体に落とし込みます。
ここからは一番大変な足関節のムーブメント。
骨の数が多く、それぞれが異なる動きをするため、足関節の背屈・底屈でどう動いていくかを頭で整理しながら思い出します。足関節の中で連動する骨たちを考えて、身体も動かして確認。前回参加の方だけでなく、初めて参加の方にもちょっと大変な時間です。
膝関節の解剖とムーブメント:Tomoko
後半は、膝関節についての解剖・機能とムーブメント。
膝関節は足と比べると骨の数も少ないですが、股関節・足関節の動きが分かって始めて理解ができます。
前半の復習をふまえて、股関節や足関節の繋がりをお伝えしました。
筋膜と解剖、膝関節のボーンリズムについて
骨格モデルで、股関節と大腿骨の動作を解説。
膝関節のボーンリズムについて解説。この自然な動きが引き出せないと、様々な膝のトラブルが起きてしまいます。
膝関節の靭帯の動きについても動画で確認しました。
膝関節のムーブメント
大腿骨顆の動きをペアワークで確認。ボーンリズムをガイドします。
膝周りの筋肉を働かせるワーク。コアとハムが連動して始めてVMO(内側広筋斜頭)が機能します。
足関節・膝関節・股関節を協同させて動かします。地味に見えますが全身を使います。
膝関節の周辺のリリースワーク。少しのことで意外に痛さが変わります。呼吸が自然にできるところで動きます。
膝関節は、足関節と股関節の間にあるために、どちらも正しく動いて初めて正しく動くことができます。そのため、立位では足関節が正しく動く位置にあることが必要で、重力にうまく利用して膝に力を伝えていきます。また股関節が正しく動くことで、大腿骨顆が膝を正しい方向に導きます。またこの時にも背骨・骨盤の正しい位置が必要になります。
足関節・膝関節・股関節・骨盤・背骨の動きができてはじめて、かかとから全身を通して正しい歩行に導いてくれます。そのため、今までの動きをすべて繋げて歩く「歩行」の動作につながります。エクササイズという視点だけでなく、日常生活に必要な最低限の機能の歩行の動作をするために、各部位の協同作業が必要になります。そんな身体の動きをこの勉強会から得ていただければと思います。
終わりに
今回の勉強会は、受け身で話を聞いていただくだけでなく、自分で話して思い出したり説明をすることで、頭で理解したことをアウトプットしていただき、もう一つ進んだ状態でさらに身体に入れていただいけたと思います。
理解していたつもりでも、説明しようとすると分からなくなることは未だにたくさんあります。それを少しずつ口に出して租借することで、頭にも身体にもしっかり残って、いつでも人に伝えられるようになります。
クライアントさん以外でも、興味のある方にその内容をしっかり伝えることができた時に、本当の意味で身体に入ったといえると思います。こんな形でまた次回も開催していきたいと思います。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回のトレーナー勉強会は、2018年1月27日(土) に肩関節のムーブメントをテーマにして行います。足関節・膝関節・股関節と背骨が整うと、肩も自然に動くことができます。今回までの膝に加えて、肩の解剖とワークをお伝えします。
詳細が決まり次第、またブログやFacebookでお知らせします。今回都合が合わなかった方も、次回は是非いらしてくださいね。
「第4回トレーナー向け勉強会 膝関節のムーブメント 参加者の声」はこちらをご覧ください
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